interview

U様に聞きました

このお住いのコンセプトを教えてください

年を重ねることの素晴らしさを実感できる住まいにしたかったんです

この年になりますとね、一日一日がとても貴重で輝いていることに、いやでも気づくようになるんですよ。だから好奇心が旺盛になるし、美しいものに対して貪欲にもなる。年をとると枯れるなんてウソね(笑)、私はますます人生を愉しみたいと思うようになっていますもの。

前置きが長くなったけど、この家はそんな私の"人生を愉しみたい"という思いがいっぱい詰まった家。その愉しみには"本物だけがもつ美しさに触れていたい"という要素も含まれているから、モミの木の床や特注の木製サッシ、しっくいの壁などをとり入れ、ちょっと贅沢につくってもらいました。

 

わさだ工務店を選んでくださった理由は?

思いが通じることが何より大事だと思って...

私は昔から会社の規模や知名度にはこだわらないタイプで、思いが通じるということが何事においても一番大切だと思って生きてきました。だから、わさだ工務店の佐保汎彦会長とお知り合いになった時に、この方なら私の思いを汲んで下さりそうだと直感したんです。果たしてその通りになりました。会長に「具体的にどんなイメージの家にしたいか、おっしゃってみてください」と問われ、私は随筆家の白洲正子さんの暮らし方にとても憧れていたものだから、そのことを申し上げました。そうしたらご子息で社長の伸彦さんと一緒に白洲さんの本を読んで、プランを考えてくださったんです。

私は間取りについてはほとんど注文をつけませんでしたが、「凛とした雰囲気に」とか、「花籠を置いた時に似合う空間に」とか抽象的なことをたくさん申し上げたので、かえってやりにくかったのではないかしら(笑)。でも、プランがある程度決まってからは、メインで指揮をとってくれた社長の伸彦さんが、私のイメージを掴もうと足で歩いて研究を重ねてくれました。京都の美術館まで足を延ばしてくださったと、後で聞いた時には頭が下がりました。

   

 

お住まいは気に入ってくださっていますか? 

「風や光、雨とも友達に。自然を愛でる暮らしが嬉しい」

もちろんです!私はこの家を『風が舞う家』と名づけたの。庭の緑の間を通ってきた風がすーっと吹き込んで、夏でも家の中がとても爽やかなんです。季節や時間ごとに、光の射し込み方が変化していくのも面白いですよ。日中はお気に入りの本をテラスで読んだり、雨の日は、玄関ホールからしとしとと濡れる緑を眺めたりして楽しんでいます。夜なんて、月の光で庭石が照らされて、それを見ているだけですっかり心が落ち着くんです。

この家に住み始めてからは、あまり旅行に出かけたいとも思わなくなりました。家の中であっちに行ったりこっちに行ったりして(笑)、それで十分楽しいんです。

 

わさだ工務店へのご要望やご意見をお聞かせください

「末永く、愛着をもって見守ってくださいね」

とても素敵な住まいをつくってくださったので、わさだ工務店には感謝しています。私自身がこの家に似合う人間になれるように、これからも背筋をピンと伸ばして生きていきたいと思っています。お願いしたいのは、この家を末永くケアしてほしいということ。初めて佐保親子にお目にかかった時、「こんな立派な息子さんがいるから、この工務店は大丈夫」と思ったことも、わさだ工務店を選んだ大きな理由の一つなのですから。

でも、きっと大丈夫ね。とても真面目な方ですから。それにお父様に似て、家づくりが大好きだし。私は安心して、佐保社長が覗いてくれるのを楽しみに、美味しいお茶とお菓子を用意して待つことにしましょう(笑)。 

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