刻々と見え方が変わる由布岳と、その足元に広がる穏やかな緑。四季折々の自然を体感しながら過ごせる住まいです。

早期退職したご夫妻が、東京から移住しました。ゆったりと流れる時間の下、土と戯れ、由布院の明るい光と風を愛でたい…。そんなご夫妻の想いを正面から受け止めたわさだ工務店との出会いが、夢を実現する住まいづくりへと結実しました

  


interview

T様に聞きました

なぜ大分の暮らしを選ばれたのですか?

「これまで叶わなかった、豊かな生活をしたかったんです」

私たちは東京で長い間、自分たちの時間と体力を切り売りするような生活をしてきました。第2の人生となる退職後の30年は、これまで犠牲にしてきたものを取り戻すような、豊かさを感じる暮らしをしたかったんです。畑仕事にも挑戦したいし、自然の光や風を感じながらの生活を楽しみたいと考えていました。
元の同僚たちからは「なぜ大分県?」と随分聞かれましたね。私たちは首都圏を含めて各地を探した末に、湯布院のこの土地と出会いました。目の前に由布岳がそびえ、北斜面の先に緑が広がっている敷地を見て、私たちは一目惚れしました。同時に、信頼して家づくりを委ねられる工務店が見つかった。だから、ここで家を建てようと決心したのです。

 

 わさだ工務店を選んでくださった理由は?

「最善を尽くそうとする人にお願いしたいと考えました」

「大分、木の家」でインターネット検索し、ヒットしたのがわさだ工務店でした。

実はほかにも話をした工務店はあったのですが、どこか自分たちの思いが通じないという印象が強くなってきて…。その点、社長の佐保伸彦さんや現場監督の河野健さんは、私たちの話をしっかり受け止めてくださった。

私たちが求める「豊かな暮らし」とは何かを理解したうえで「自分ごと」としていろいろ工夫しながら取り組んでくれたのです。

 一品生産の家は、建てていく過程で難しいことも出てきます。でもそうした時に、予算に合わせたそこそこの提案ではなく、条件のなかで最善を尽くそうとする人たちに頼みたいと思っていました。そんな私たちの気持ちに応えてくださるのが、わさだ工務店だったのです。

 

 家づくりでこだわったポイントをお教えください。

「額縁のように風景を切り取った窓から外を眺めるのが気持ちいい」

窓が額縁となって、由布岳やその周りに広がる緑の風景を切り取るような家にしてほしいとお願いしました。リビングはもちろん寝室からも、すっきりとした木の窓枠越しに外の景観を楽しめるようになっています。リビングの窓台はベンチ代わりにもなるので、その上に座りながら刻一刻と姿を変える由布岳を眺めていることも多いですね。

リビングまわりは基本的にオープンな空間。本棚やカウンターなど造り付けの家具で緩やかに仕切り、いろいろな居場所を設けています。シチュエーションに合わせて自由に使えるところがこの家の良さの1つです。大勢の仲間を招いてパーティーもできるし、窓台などを利用してジムのように体も動かせる。玄関に続く土間も畑仕事の作業場をはじめ、いろいろな使い道があるんですよ。

細かい部分にもこだわりました。客間のふすまには、京唐紙(きょうからかみ)を使っています。私たちがこの唐紙を使ってほしいとお願いしたところ、その唐紙にふさわしいからと「十一遍貼り」で仕上げてくれました。普通は三遍貼りだけど、ここでは表面の唐紙の下に10枚の下地を貼って11枚重ねにしているのです。幾重にも下貼りしていくと、丈夫で長持ちするのだとか。私たちの思いに対し、これ以上ない丁寧な仕事で応えていだきました。

 

 わさだ工務店との家づくりはいかがでしたか? 

「一所懸命に取り組む姿が格好良く」

木の家に住みたいと考えていましたが、特に詳しかった訳ではありません。伐採見学会に参加して、家づくりに使う木がどこの山で誰が植えたものなのか、誰が伐採してどのように製材したかということから、柱や床の木をヌカ雑巾で拭いて手入れすればいいといったことまで教えてもらいました。これって、木の家に暮らす者として贅沢なことですよね。

施工中は東京から訪れる度に、真剣に取り組む職人さんたちの一挙手一投足に目を奪われました。竣工後、職人さんたち全員を新居に招いたのですが、作業に込めた思いや工夫したことをそれぞれ熱く語ってくださったんです。「こんなにきれいな家をつくってくれてありがとう。大事に使います」と心からお伝えしました。

由布院での生活を始めてからは、東京に住んでいた頃に比べて地に足の着いた暮らしをしている実感があります。キッチンに立つ時間が増え、近くで採れた食材を使って調理し、ゆっくり食事するようになりました。散歩したり、ご近所と交流したり。まさに生活の楽しさを満喫しています。

 

 

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