設計打合せを始めたお客様から「屋根のイメージはこんな感じが良いです」と渡された写真がありました。
「普通の入母屋(いりもや)と全然違いますよね!」とのこと。
確かに、隆々とした、よく見る入母屋屋根との違いははっきりと分かります。
ただ、違いが分かっても、2枚の写真のどの部分がお好みなのかを探らないと、次からの提案プランに影響します。
「屋根の素材ですか?」「破風(はふ)の形ですか?」「屋根の勾配ですか?」
どの質問にもズバリ!の回答は聞けませんでした。
それでも、消去法で質問をぶつけていくと、
「専門用語は分からないけど、『シュッ』と屋根が長い感じが良い」
「それに、この低さも良いじゃないですか!」
ご主人様は、パソコンの画像検索で何枚もの外観写真を見ていたそうです。
検索結果の画面で見ただけで「低く構えた軒」を見分けられるなんて…
いやはや、ハードルの高い設計打合せになりそうです。