木の家が欲しい方に

日本で最も多い住宅の建て方の1つ、在来工法(木造軸組み工法)。日本人に馴染み深い「木」を材料に使う、家の建て方です。材料となる木について知っておきたい基礎知識、木で建てる注文住宅の着目点をご紹介します。

在来工法で使う「木」について

強度

樹齢

木は、年輪が多ければ多いほど細胞も多く、その細胞壁が多ければ多いほど、隙間が少ない。つまり、樹齢が高ければ高いほど、強いとされてきました。

しかし最近の研究発表で、年輪の数と、木の強さが正比例するのは樹齢40年から50年までのことで、それ以上経つと、年輪と強さは正比例ではなくなり、樹齢100年の木も40年の木も強さはあまり変わらない、ということがわかりました。

その理由の1つに、乾燥とのバランスがある様です。強度を考える上で樹齢の次に、乾燥という尺度があります。木は生きていますから、伐採直後は、多くの水分を含んでいます。十分に乾燥していない木材は、腐りやすく、収縮するため、家の材料としての強度をもちません。年輪の密度が高いと、水分が蒸発しにくいのかもしれません。

木の強度は、樹齢年数と乾燥の状態で決まります

自然乾燥、人工乾燥

木の乾燥には、自然乾燥と人工乾燥があります。自然乾燥は、伐採された材木を自然に置いて、乾燥させます。せっかくの家づくりですから、自然乾燥した木で家を建てたいものですが、乾燥に時間がかかり、流通が少ない為手に入りにくく、手に入っても、人工乾燥材と比べ、価格が高いのが現状です。

人工乾燥は、字の通り、人工的に乾燥させます。乾燥の管理は徹底的におこなわれているので、含水率は一定基準をきちんとクリアしています。しかし、含水率は合格でも、短期間に高温で乾燥した人工乾燥材は、色が悪く、木の臭いではなく嫌な臭いがしたり、もろくなったりするので要注意です。これでは、乾燥させる意味がありません。

「大分方式乾燥材」は自然乾燥に近い方法で乾燥させた人工乾燥材です

人工乾燥の中には、自然乾燥に近い方法もあります。急激に乾燥させず、低温で本来、木がもつ防虫の油分や、もろさを防ぐ粘り強さをほとんど残し、水分だけある程度抜いた後、数ヵ月ほど自然乾燥させる「大分方式乾燥材」は、大分ブランドとして、全国に流通しています。

天井や壁でふさいでしまえば、見えない、分からない、構造材。だからこそ、「ただ乾燥していればいい。」という考え方は、要注意です。乾燥が不十分な材木は、暮らすうちに、床鳴りがしたり、襖や障子がスムーズに開閉しなくなったりというトラブルにつながります。

地産地消

地域経済を活性化するため、また、自然環境悪化を招く木材の自給率低下を防止するため、家づくりにも、地域の木材を使って家を建てるという「地産地消」の考え方があります。

大分から宮崎の地域材は、杉・ヒノキが大半です。特に杉は全国でも生産量No.2を誇ります。大分の家を、大分の木で建てる。確かに地産地消であり、大切な取り組みです。でも、せっかく木の家を建てるのですから、他にも大切にしたい価値があります。

例えば「美しさ」。部屋の用途、住む人の思いで選びたい木があります。床の間の化粧柱に、美しい年輪模様のヒノキが欲しい。樹齢80年、100年以上の年輪の美しいヒノキは、九州には少なく、その量では本州に敵いません。

そもそも、地域材の地域とは、人間が決めた、単なる線。台風が通過し、梅雨があって、冬は寒い、関東以西の国産材ならば、同じ地域材とくくって、良いのかもしれません。

県産材にこだわり、欲しい材が少ない場所から徹底的に探すよりも、本州まで視野を広げれば、手に入れることができる良質の国産材がたくさんあります。

地産地消

木の家のデザイン

見せる梁

天井の梁を見せる家が、若い人にも好まれています。構造上の役割よりも、リビングの主役という使命を担う、見せる梁。でも、うっかりすると「思っていたのと違う・・・。」という結果に。化粧の梁は、高さと見せ方で大きく変わります。

「理屈ではなく、あのデザイン、あの見た目が好き。」
見せる梁を希望する人の憧れの対象は、古民家のようです。昔の日本の家は、それこそ、手を伸ばせば届く位置に、梁がありました。

そのような憧れを実現するには、基本的に、材の力強さや重量感が感じられる位置に、梁をつくらなければなりません。それが、多くの家では屋根裏に隠すぐらいの位置に置かれることが多く、これでは高すぎるのです。さらに床に座るスタイルのリビングなら、とても高すぎて、落ち着かないでしょう。

  • 目線に触れる、丁度いい高さ
  • 圧迫感を感じない大きさの材
  • 形が違う2本の木の組み合わせ部分が、なるべく同じ様に見えるように組み合わす技術
見せる梁

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見せる梁は、デザインを徹底的に考えなければ失敗します。建築的にも、かなり難易度が高い技術です。高さ、見せ方、木の本数、施工経験。失敗が許されない化粧梁の、最重要チェックポイントです。

家づくり成功読本

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